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三連単フォーメーションは最強?回収率を上げる買い方と点数計算を解説

三連単(3連単)は、レースの1着から3着までを着順通りに的中させる、最も難易度が高い馬券です。

的中は非常に困難ですが、その分だけ払戻金、いわゆる配当は全ての馬券種類の中でトップクラスに高く、一攫千金の夢を見ることができます。

三連単には「ボックス」「流し」「マルチ」といった様々な買い方が存在しますが、その中でも特に「フォーメーション」は買い目の組み合わせにおける自由度が非常に高いことで知られています。

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ボックス
コスト
自由度
リスク
1頭でも着外になると全滅
🎯
軸1頭ながし
コスト
自由度
リスク
軸馬が着外になると全滅

この買い方は、購入点数を賢く抑えながらも高配当を狙える効率的な方法として、多くの競馬ファンから人気を集めています。

三連単フォーメーションの具体的な仕組みは、1着・2着・3着それぞれに予想したい馬をグループ分けして選び、その全ての組み合わせを購入するというものです。

三連単フォーメーションの基本と強み

三連単は、競馬で1着・2着・3着を着順通りに当てる最も難しい馬券です。しかし、その分だけ当たった時の払戻金は全ての馬券種類でトップクラスに高く、まさに「一攫千金」の夢があります。

様々な三連単の買い方の中で、「フォーメーション」は買い目の自由度が非常に高く、点数を賢く抑えつつ高配当を狙える人気の方法です。

三連単フォーメーションの仕組み(組み合わせ例)

例えば、あなたが以下のように予想したとします。

1着候補
1番
2着候補
2番, 3番
3着候補
2番, 3番, 4番
この場合、以下の4点の組み合わせを購入することになります。
  • 1着:1番 → 2着:2番 → 3着:3番
  • 1着:1番 → 2着:2番 → 3着:4番
  • 1着:1番 → 2着:3番 → 3着:2番
  • 1着:1番 → 2着:3番 → 3着:4番

このフォーメーションの最大の特徴は、「無駄な買い目を徹底的に減らせる」点にあります。例えば、「この馬は絶対に1着に来るだろう」「この人気馬は2着までで、3着には入らない」など、あなたの詳細な予想に合わせて柔軟に組み合わせを限定できます。

その結果、本当に必要な点数に絞り込み、購入資金を最も効率的に配分できるのです。着順ごとに細かく馬を選ぶ予想力は必要ですが、的中時のリターンは絶大。万馬券や10万馬券も狙える、非常にロマンのある買い方と言えます。

目次

競馬ファンが実践する「最強」の三連単フォーメーション買い方パターン

本命党におすすめ「1頭軸固定」フォーメーション

三連単フォーメーションの王道戦略
本命党におすすめ「1頭軸固定」

「この馬は絶対に1着に来る!」と強く信じられるレースで絶大な効果を発揮するのが、「1頭軸固定」フォーメーションです。1着に来る馬を1頭に絞り、2着と3着に他の馬を組み合わせる、シンプルかつ強力な買い方です。

「1頭軸固定」の組み合わせ例
1着
本命馬 (1頭)
2着
○▲
相手 (2頭)
3着
○▲△
相手 (3頭)
合計点数:わずか6点!
メリット
  • 少ない点数で勝負できるため、投資リスクを抑えられる。
  • 軸馬が勝てば、高いリターンを期待できる。
  • 相手に穴馬を絡めれば、万馬券も十分に狙える。
デメリット
  • 軸馬が1着を逃した瞬間に全てが外れとなる。
  • 「絶対に勝ち切る」という絶対的な軸馬がいるレースに限られる。

2023年の宝塚記念では、1番人気イクイノックスを軸にした多くのファンが、この買い方で13,630円の万馬券を手にしました。まさにハイリスク・ハイリターンを体現した、ロマンあふれる戦略と言えるでしょう。

例えば、「1着:◎(本命馬1頭)」「2着:○▲(対抗・単穴の2頭)」「3着:○▲△(相手候補3頭)」という形でフォーメーションを組めば、点数はわずか6点に抑えられます。

このパターンの最大のメリットは、購入点数を大幅に削減できるため、投資リスクを低く抑えられる点です。

そして、軸に据えた本命馬が期待通りに勝利した場合、非常に高いリターンを得やすいという特徴も持っています。

特に、軸馬が1番人気のような順当な評価の馬であっても、2着や3着に人気薄の穴馬を配置しておくことで、しばしば万馬券を手にすることが可能です。

実際に2023年の宝塚記念では、1番人気のイクイノックスが順当に勝利しましたが、三連単の配当は13,630円という万馬券になりました。

一方で、この戦略の最大のデメリットは、軸馬が1着を逃した瞬間に、購入した馬券が全て外れとなってしまう点です。

そのため、この馬は絶対に勝ち切るという強い自信があるレースでのみ有効な、ハイリスク・ハイリターンな戦略と言えるでしょう。

的中率を重視する「1頭軸マルチ」フォーメーション

「1頭軸マルチ」フォーメーションは、軸馬を1頭選び、その馬が着順を問わずに3着以内に入ることを前提として相手を選ぶ買い方です。

具体的には、軸馬Aと相手となる複数の馬を選び、Aが1着になる場合、2着になる場合、3着になる場合の全てのパターンを網羅的に購入します。

例えば、軸馬Aに加えて相手を5頭選んだ場合、その軸馬がどの着順で絡んでも的中となる組み合わせは合計で60通りにもなります。

この買い方のメリットは、軸馬が万が一2着や3着に敗れてしまったとしても、的中する可能性が残る点です。

1着固定のフォーメーションと比較して、的中率は格段に上がります。 しかし、その反面、購入点数、つまり投資コストは大幅に増加してしまいます。

また、配当も軸馬が勝たなかった場合は低くなる傾向にあります。 的中率と回収率のバランスを考慮すると、1頭軸マルチよりも1頭軸固定の方が効率的であると言われることも少なくありません。

しかし、軸馬の能力は非常に高いと評価しているものの、何らかの理由で勝ち切れないリスクも考慮したい、といったケースでは非常に有力な選択肢となります。

絶対的な信頼までは置けないが、馬券圏内は外さないだろうという馬がいるレースで効果を発揮する戦略です。

信頼できる2頭がいるレースで有効な「2頭軸マルチ」フォーメーション

「2頭軸マルチ」フォーメーションは、軸馬を2頭設定し、その2頭がいずれも3着以内に入ることを前提として、他の相手馬を選ぶ買い方です。

例えば、軸をAとBの2頭に定め、相手に他の3頭(C・D・E)を選んだ場合、AとBがどちらも馬券圏内に入り、残りの1枠にC、D、Eのいずれかが入るという組み合わせの全てを購入します。 この場合の購入点数は合計で18通りとなります。

このパターンは、「このレースはAとBの2頭の実力が抜けていて、他を圧倒している」と判断できる場合に非常に有効です。 どちらの軸馬が1着になっても、あるいは2着、3着になっても、もう一頭の軸馬と、選んだ相手1頭さえ当たっていれば的中となるため、的中率は比較的高めです。

また、点数計算の面でも、相手の頭数を増やしても、1頭軸マルチと比較すると点数の増加は緩やかに抑えられます。 一方で、軸に選んだ2頭のうち、どちらか1頭でも4着以下に敗れてしまえば、その時点で全ての馬券が外れとなるリスクがあります。

さらに、人気馬2頭を軸に据えると、的中しても配当が低くなりがちであることにも注意が必要です。 高額配当を狙うのであれば、軸2頭に加えて、相手には人気薄の穴馬を含めるなど、ヒモ荒れを意識した工夫が必要となるでしょう。

点数を抑えつつ広範囲をカバーする応用フォーメーション

上記で紹介した基本的なパターン以外にも、競馬専門誌や競馬情報サイトなどで「おすすめの最強フォーメーション」として紹介されている応用パターンが数多く存在します。

例えば、軸馬を3頭に広げつつも、購入点数を抑えた「3-3-5フォーメーション」があります。 これは、1着候補に3頭、2着候補に同じ3頭、そして3着候補に合計5頭を選ぶ組み合わせで、合計18点という比較的少ない点数で、軸馬3頭が1着・2着を独占するパターンもカバーできる万能型とされています。

他にも、回収率を最重視し、とことん点数を絞り込んだ「1-3-6フォーメーション(8点)」や、的中率と配当のバランスを両立させたい人向けの「2-4-5フォーメーション(18点)」、競馬初心者が低予算で挑戦する場合におすすめの「1-5-8フォーメーション(24点)」など、レースの条件や自身の狙いに応じて様々なパターンが提案されています。

このように、「最強」と一言で言っても、その定義はレースの状況によって大きく異なります。 軸馬の数と相手候補の数のバランスが、フォーメーション戦略の鍵を握るのです。 点数を増やせば的中率は上がりますが回収率は下がりやすくなり、逆に点数を絞ればハイリターンを狙えますが的中させる難易度は跳ね上がります。

このトレードオフの関係を深く理解し、自分自身の予想法や資金力に合ったフォーメーションを選択することが何よりも重要です。

データで見る三連単の現実的な回収率と他馬券種との比較

📊 データで見る三連単のリスク&リターン
払戻率 (運営の取り分)
数値が高いほど有利
  • 単勝/複勝
    80.0%
  • 馬連/ワイド
    77.5%
  • 三連単
    72.5%
万馬券チャンス
三連単が的中した場合
約 75%
平均配当 (一撃の破壊力)
2019年 JRAデータ
  • 単勝
    987円
  • 馬連
    5,624円
  • 三連複
    22,143円
  • 三連単
    138,905円

馬券の妙味、つまり投資としての価値を語る上で、回収率という指標は避けて通れません。 結論から述べると、三連単フォーメーションは上手に活用すれば高い回収率を狙うことが可能ですが、「本当に最強」かどうかを判断するためには、他の券種との期待値の差や的中難易度も総合的に考慮する必要があります。

まず、JRAによって定められている控除率(テイクアウト)の観点から比較してみましょう。 馬券種ごとに売上から一定の割合が運営費として差し引かれており、三連単の控除率は27.5%(払戻率72.5%)と、全ての馬券種の中で最も高く設定されています。

これは、単勝・複勝の20%(払戻率80%)や、馬連・ワイドの22.5%(払戻率77.5%)と比較すると、購入者にとっては不利な数字です。

理論上、全ての組み合わせを無作為に買い続けた場合、平均回収率は約72%から75%程度に収束するように計算されており、実際に全国の馬券購入者全体の平均回収率も約75%前後と言われています。 つまり、どの券種を購入したとしても、基本的には長期的に見れば控除された分だけマイナスになるように設計されているのです。

しかし、この事実をもって三連単が特別に損な馬券だと結論づけるのは早計です。 むしろ、多くの競馬ファンが大きな夢を託す通り、一度的中させれば控除率のハンデを覆して余りある大勝利を狙える点が最大の魅力なのです。

事実として、2019年にJRAで開催された全レースにおける三連単の平均配当は、約13万8905円にも上りました。 この数字は、単勝の平均配当987円、馬連の5624円、三連複の2万2143円と比較しても、桁違いの高さであることが分かります。

もちろん、この13.8万円という平均値は、一部の超高額配当(三連単の史上最高配当は約1808万円)によって大きく引き上げられている側面もあります。

より現実的な範囲である配当100万円未満の39,549レースで平均を取り直すと約4万3780円というデータもありますが、それでも他の券種よりはるかに高額です。 いずれにせよ、「当たれば数万円以上」というチャンスが、常に約75%のレースで存在しているというのは、大きな魅力と言えるでしょう。 過去10年間のJRAのデータでは、三連単の約4分の3が万馬券となっています。

三連単フォーメーションで勝負すべきレースの見極め方

軸馬を信頼できる「実力差が明確なレース」

三連単フォーメーションは万能な馬券術ではありません。

全てのレースで最適な買い方というわけではなく、明確に向き不向きが存在します。 高い回収率を目指すのであれば、「勝負すべきレース」と「見送るべきレース」を的確に見極め、的中する可能性と配当の妙味のバランスが取れた条件で勝負することが肝心です。

フォーメーションが特に有効なシチュエーションとして、出走馬の中に一頭だけ能力が突出している、抜けた存在がいるレースが挙げられます。

このようなレースでは、その馬を1着の軸に据えたフォーメーションが非常に効果的です。 典型的な例としては、圧倒的な1番人気馬がいる平場の条件戦などがこれに該当します。

軸馬が馬券圏内から外れる可能性が低いため、的中率が格段に上がり、予想を組み立てやすくなります。 逆に、G1レースのように各馬の実力が拮抗している大舞台では、どの馬が勝ってもおかしくないため、三連単で的中させるのは極めて難解です。 実際、ダービーや有馬記念のような混戦模様のG1レースよりも、条件戦やオープン特別などで一頭だけ強い馬がいるレースの方が、三連単フォーメーションには向いていると言えるでしょう。

的中させやすい「少頭数のレース」

出走頭数が少ないレース、例えば5頭立てから9頭立て程度のレースは、三連単の組み合わせ総数が少なくなるため、予想も立てやすくなります。

極端な例を挙げれば、5頭立てのレースならば、三連単の全通りの組み合わせを購入してもわずか60点しかありません。 このようなレースでは、大抵の場合、人気を集めている馬同士で決着するため、的中させること自体は比較的容易です。

もちろん、その分配当は低めになる傾向がありますが、その場合は1点あたりの購入金額を上げることで、最終的な利益を確保することも可能です。 資金に余裕がある中級者や上級者であれば、少頭数戦であえて購入金額を厚めに設定して、着実に利益を積み重ねていくという戦略も考えられます。

競馬初心者の方の場合は、まずはこうした少頭数のレースで三連単フォーメーションを試し、的中させる感覚を掴むのがおすすめです。 少ない点数で的中体験を積むことで、自信を持って次のステップに進むことができるでしょう。

多頭数の難解なレースにいきなり挑むのではなく、まずは当てやすい条件で経験を積むことが重要です。

高配当の鍵「ヒモ荒れ」を狙えるレース

フォーメーション馬券を成功させるためには、「軸馬の選定」と「ヒモ(相手)の選定」の両方が極めて重要になります。

例えば、連対率(2着以内に入る確率)は高いのに、なかなか勝ち切れないというタイプの馬、いわゆる「シルバーコレクター」がいるレースでは、その馬を2着固定、あるいは3着付けのヒモとしてフォーメーションに組み込むことで、高い確率で的中させやすくなります。

過去の名馬で言えば、ステイゴールドやウインバリアシオンのように、「勝ちきれないが2着や3着にはよく来る」という馬は、絶好のヒモ候補でした。

また、コース適性や脚質といったデータから、「この馬は掲示板(5着以内)には来るだろうが、勝つまでは難しいだろう」という馬を見抜くことができれば、その馬をヒモに据えて、信頼できる軸馬との組み合わせで堅実に的中を狙いに行くこともできます。

要するに、自信を持って軸にできる本命馬に加えて、ヒモ荒れを起こしにくい、つまり馬券圏内から大きくは外れないであろう相手馬が見つけやすいレースが、フォーメーション馬券の狙い目となるのです。 レースの展開を読み、各馬の能力と特性を正確に判断することが、精度の高いヒモ選びに繋がります。

回収率100%超えを目指すための具体的な買い方と資金管理術

トリガミを防ぐための点数管理と資金配分

三連単フォーメーションで長期的に回収率を向上させるためには、具体的な買い方のテクニックや戦略を整理し、実践することが不可欠です。 その中でも最も重要なのが、購入点数のコントロールと資金配分です。

闇雲に点数を増やせば、もちろん的中率は上がりますが、同時に投資金額も膨れ上がり、「トリガミ」のリスクが増大します。 トリガミとは、馬券は的中したものの、払戻金が購入金額を下回ってしまう状態のことです。

これを避けるための基本的なセオリーとして、「買い目は30点以内」に収めることを意識しましょう。 競馬を始めたばかりの方や、まだフォーメーションに慣れていない方は、1点100円で20点から30点、つまり1レースあたり2,000円から3,000円程度の予算で挑戦し、小さな損失で経験を積むことをお勧めします。

経験を積んで慣れてきたら、レースごとに期待値を見極め、投入する金額にメリハリをつけることが重要です。

例えば、「この組み合わせが的中すれば配当が非常に高いから厚めに買おう」「この本命同士の決着パターンは配当が安いから購入を見送ろう」といった判断です。

オッズ、つまり組み合わせごとの払戻予定額は、JRAのIPATなどで購入前に確認できますので、的中した際に必ずプラス収支になるよう、資金配分を調整することも可能です。 「当たったのにマイナス」という事態は絶対に避ける、これが回収率を重視する上で鉄則となります。

万馬券を意図的に狙う「ヒモ荒れ」の組み立て方

三連単で高配当を得るためには、「ヒモ荒れ」を狙う戦略が欠かせません。

ヒモ荒れとは、軸馬は順当に好走したものの、相手、つまり2着や3着に人気薄の馬が絡んでくることで、三連単における高額配当のほとんどがこのパターンに該当します。

したがって、回収率を本気で上げたいのであれば、意図的に人気薄の穴馬をヒモに含めることが非常に重要になります。

ただし、穴馬を手当たり次第に増やしすぎると、今度は的中率が急降下してしまうため、狙いは「この条件であれば一発あってもおかしくない」と睨んだ伏兵だけに絞り込むべきです。

例えば、近走の成績は振るわないが、特定の条件下で激走する血統背景を持つ馬や、そのコースを得意としている人気薄の馬、あるいはレース展開次第で最後に突っ込んで来そうな追い込みタイプの大穴馬など、自分なりの根拠を持ってピンポイントで選ぶことが大切です。

ヒモに穴馬を入れる代わりに、人気どころのヒモをあえて外すというのも有効な手段です。 思い切って人気サイド同士で決着するパターンを捨てることで、購入点数を減らしつつ、配当の妙味を確保することができます。

もちろんリスクは上がりますが、ヒモ荒れを狙うフォーメーションは、軸馬が来たのにヒモが抜けて外れるというケースも増えます。 しかし、それを恐れて人気馬を全て押さえてしまうと、回収率を上げることはできません。

「儲けるためには、多少のヒモ抜けは覚悟の上」という割り切りが、高回収率への近道となるのです。

勝率を高める「勝負レースの厳選」と集中投資

「最強の買い方」を突き詰めると、その極論は「一点に集中すること」かもしれません。

つまり、究極的には「当たると信じる組み合わせだけを買う」ということです。

当たり前のことですが、的中すれば購入金額以外の無駄なコストは一切発生しないため、回収率は爆発的に高まります。 実際に、競馬の上級者の中には、一日に挑むレースを一つだけに絞り、それも1点か2点の三連単だけで勝負するという人も存在します。 その代わり、的中すれば大勝利、外れれば潔く負けを認めるというスタイルです。

しかし、この境地に達するには、相当な予想の眼力と精神的な覚悟が必要であり、初心者が簡単に真似できるものではありません。 まずは、「勝負するレースを厳選する」という意味での一点集中を意識することから始めましょう。

1日に開催される全てのレースに手を出すのではなく、その中で最も自信のあるレースだけに絞って三連単フォーメーションを投入し、その他のレースは見送る(ケンする)、あるいは馬連やワイドなど安価な券種で楽しむ程度に済ませるのです。

このようにメリハリを利かせることで、無駄な投資を減らし、ここぞという時に資金を集中的に投下できます。 また、一点集中するレースでは、買い目も可能な限り絞ることを目標にしましょう。

「このレースは絶対にもらった」と感じる時こそ、フォーメーション最大の利点である「少ない点数で高配当を狙う」ことを追求すべきです。 ただし、競馬に絶対はなく、思わぬ伏兵に泣かされるのも日常茶飯事ですから、外れた場合も想定して資金管理は徹底してください。

結論:三連単フォーメーションは本当に「最強」と言えるのか?

ここまで三連単フォーメーションの構造や具体的な戦術について詳しく解説してきましたが、では「継続的にプラス収支を出し続けることができる最適解」は存在するのでしょうか。

結論から言えば、「これさえ実行すれば誰でも確実に勝てる」というような、万人共通の必勝法は存在しません。

しかし、論理に基づいた自分なりの最適解を追求することは可能であり、そのためのツールとして、三連単フォーメーションは極めて有力な武器であると言えます。

再現性という観点から見ると、まず自分の予想スタイルと相性の良いフォーメーションの型を見極める必要があります。

例えば、「本命党で的中率の高い予想」が得意な人は、点数を絞った1頭軸固定や2頭軸フォーメーションで、コツコツと的中を積み重ねていく戦術が向いているでしょう。

一方で、「大穴狙いで一発逆転を狙う予想」が信条の人は、敢えて波乱含みのレースを選び、広めのフォーメーションで高配当をじっくりと待つ戦術が合っているかもしれません。

重要なのは、自分自身の予想力が最大限に活かされる場面で、適切なフォーメーション戦略を適用することです。

そのために、これまで述べてきたレース選択の基準、例えば頭数、人気構図、軸馬の信頼度などを活用し、「ここぞ」という場面でのみ勝負することが、継続的な勝利への必須条件となります。

最終的に、「三連単フォーメーションは本当に最強なのか?」という問いに対する答えを述べます。

三連単フォーメーションは、使い手次第で「最強」になり得る買い方です。 その最大の理由は、他のどの券種でも得られないような高額配当を狙えるポテンシャルを持ちながら、購入点数を自分の意思でコントロールすることで、リスク管理が可能だからです。

まさに、ハイリスク・ハイリターンの三連単という馬券を、論理的に手懐けるための手段と言えるでしょう。 しかし、その一方で、「使いこなせなければ、ただのハイリスクなギャンブル」で終わってしまうのもまた事実です。

結局は、それを扱う人間の予想力と戦略あってこそのフォーメーションであり、「三連単フォーメーション=誰でも勝てる魔法の馬券」というわけでは決してありません。

予想力と戦略を磨き続ければ、これほど強力な武器は他にありません。 高配当を掴んだ時の一撃で、それまでの累積マイナスを一気にひっくり返すことができる爽快感は格別です。

最強かどうかはあなた次第ですが、「競馬で勝つ」という目標に対して、三連単フォーメーションが最も大きな可能性を秘めた買い方の一つであることは間違いないでしょう。

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